薪ストーブの安全性を確保するために必要な7つのチェック項目とは?

薪ストーブ設置

薪ストーブを使用するにあたって安全性は何よりも優先される事項であり、これをおろそかにしてはいけない。
基本的なチェック項目を説明していくが、設置業者による説明をよく聞き、取扱説明書をよく読んで、安全上の注意・警告を十分に理解しておこう。

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過熱をさける

過熱は薪ストーブ本体や煙突の損傷につながる。
また、タールがある場合には、煙道火災をおこすので、過熱しすぎないように十分に注意すること。

過熱の兆候は、はじめに煙突の一部が赤くなることでわかる。

温度計を設置して管理できればベスト。
それほど値の張るものではないので、一つ用意しておいたらいいかも。

やけどを防ぐ

薪をくべる際には、専用の手袋を使うようにする。
肘近くまである革製の手袋は、服の焼け焦げ防止にも効果的。

子供にはやけどの怖さをよく言って聞かせて理解させるのが一番だが、よちよち歩きの子供には保護フェンスを設置したほうがよいかもしれない。
期間は短くてすぐに使わなくなるけどね。

ゴミを燃やしてはいけない

薪ストーブは焼却炉ではありません。

  • プラスチックやベニヤなどからは有毒ガスが発生して環境問題を引き起こす。
  • 発生ガスは有毒であるばかりか、機器の腐食、損傷につながる。
  • 新聞やダンボールなどは灰が周囲に飛び散り近隣に迷惑をかける。

薪ストーブ周りの注意事項

  • 薪ストーブの上には完全な不燃物以外のものは置いてはいけない。
  • スプレー缶や洗濯物を近くに置かない。
  • 引火性のある液体など裸火に近づけることを禁止されている物品は離すこと。
  • 薪ストーブのある部屋を離れるときは、ストーブの扉はしっかり閉じ、可燃物は遠ざけ、空気調整を正しい設定にしておくこと。

建物火災にならないよう予防措置をする

万が一に備えて、準備しておくにこしたことはない。
突然の発火で動転しないで冷静に対処できるよう、

  • 薪ストーブがある部屋で、すぐに取り出せるところに、消火器を設置しておく。
  • 煙探知器、一酸化炭素検知器を設置すればなお安心。
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煙道火災の兆候と対処法

煙道火災の兆候は、音でわかる。煙突内で ゴォーー と鳴りはじめ、火災が強くなるに従って大きくなっていく。
その音は、近くで列車が通過するするように響き渡り、恐怖心を煽られる。

小規模なゆっくりとした煙道火災でも、煙突内で金属音やひび割れ音が発生する。

【発生した場合の対処方法】

  • 空気を遮断する。
  • 避難する。
  • 消防署に連絡する。
  • 収束後は専門家に検査とクリーニングをしてもらう。

低温炭化による建物火災のメカニズムとは

あまり聞き慣れない「低温炭化」だが、これが原因で火災が発生することがある。

焦げてきたと目に見えるのであればすぐに対応できるが、低温炭化の場合は表面から見えない内部の隠れた下地材(木材)が長期間に渡り発火しない低温で熱せられたために木部が炭化してしまい、100℃以下でもなんの前触れもなく突然発火してしまうのだ。

薪ストーブの周辺ばかりではなくて、キッチンのレンジ周りでも低温炭化は発生している。
建築基準法でも国交省告示第225号 「準不燃材料でした内装の仕上げに準ずる仕上げを定める告示 」でその対策は示されている。

薪ストーブ、煙突との離隔距離をとり、空気層を設けるなど設置上の対策が必要である。

まとめ

安全性の確保は薪ストーブを使用する上で最重要課題なので、しっかりと覚えておいてくださいね。

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