薪ストーブは、エアコンやファンヒーターでは体験できない暖かさがあり、体の芯からじっくりと暖まります。
これほど安らぐ暖房器具はありません。
でも電気、ガス、灯油などの金さえ払えば容易に入手できる燃料と違い、薪の確保が悩みの種。
薪ストーブを導入する際、どのようにしたら薪を入手できるのかなど、参考になりますよ。
薪ストーブ初心者に贈る経験者からのアドバイスです。
薪の作り方
薪作りこそ、薪ストーバーの醍醐味ですね。
薪を斧で割っているイメージが大きいですけど、そこに至るまでにはたくさんの工程を要します。
実益を兼ねた、家族にも喜ばれる奥の深い趣味なので、はまってしまうことまちがいなし。
薪割り歴20年以上の経験をふまえて薪の作り方を解説します。
薪割り道具
薪を作るためには斧、薪割りの台、クサビ、薪割り機、チェンソー、運搬車、軽トラなどなどさまざまな道具を使いわけていきます。
薪割り斧
遠い昔から、薪はあったわけで、人力で割っていたわけです。
今の時代でも、少量で筋の良い玉切り材なら斧で割るのが効率がいいと思う。
薪が割れた瞬間って気持ちがいい。
ストレス発散にいいのよ。
薪割りの時、漫然と木を見て斧を振り落とすのではありません。
刃を入れる一点、木目のしわの数ミリをにらんで集中して振り下ろすのです。
慣れれば目標の1センチ内外に刃をいれることができて、
狙い通りにパッカーンと割れ、
衝撃と音が脳に響いてストレスが発散するのではないかと考えてます。
うつ病に薪割り療法ってのもあるくらいだから。
斧には国産の和斧から外国製まで多くのメーカー・種類があります。
人それぞれ好みがあり、どれが一番と決めれるものではありません。
長くなるので、ここでは挙げてはいませんが、興味があれば僕の感想を見てみるのもいいかも。
▼薪割り斧の感想・レビュー▼
薪割り台
大量に効率的に薪割りをするには、斧以上に薪割り台のセッティングにこだわります。
薪割り台に玉切り材をのせて、斧が当たる瞬間の刃先の高さが腰から股の間になるのがベストです。
薪の長さ(玉切り材の長さ)によって、
薪割り台の高さを変えるわけにはいかないので、
そこは膝を曲げて対応する、
刃先が当たる瞬間に腰を落とす要領でね。
クサビ
クサビには伐採クサビと薪割りクサビの2種類ありますが、ここでは薪割りクサビについてご説明しましょう。
左側の黄色いプラスチック製のが、伐採クサビで、チェンソーで切れ目を入れた追い口側に差し込んで使います。
右側の黒い鉄製のが薪割りクサビです。
↓ハスクバーナ社製のねじりクサビ。ねじれる力を利用し小さな衝撃で大きく裂ける。
↓ホームセンターで買った薪割りクサビ。
クサビを使う場面は、斧の一撃での感触でわかります。
たいていの場合は、
1度で割れないにしても少しでも刃が食い込む感触があるものですが、
中に隠れ節があったり、
枝分かれしたりして曲がっていると、
金属にぶつかったように刃がはじかれグリップを握った手がしびれます。
そんな時がクサビの出番。
斧の刃が当たった所に一つ目のクサビを打ち込む。
それによって出来たヒビに2つ目のクサビを打ち込む。
交互にハンマーでクサビを叩いていくと、
きれいに割れていきます。
コツはクサビを2個使い交互にハンマーで叩くことで、1個では効果がありませんよ。
労力もかからずきれいに割れました。
2個使いなら食い込んで取れなくなるということはありません。
電動薪割り機
自宅で1シーズン分を割るのであれば、電動の薪割り機がよいでしょう。
入門用にホームセンターなどで売られているのは 破砕力が4tというのが多かったけど、
これは少々力不足で広葉樹で節ありだと止まってしまいます。
最近は7tクラスが主流のようです。
お値段もこなれてきて昔の4tクラスの値段までこなれてきました。
↓こちらは、2010年5月14日に¥57,000で購入した7tの電動薪割り機
油圧だからスピードが遅いのは仕方ないけど、
操作をするのに両手がふさがってしまうので、
安全対策の為にわざわざそのようにしているらしいけど、
使いづらい。
ゆっくりしか刃は進まないのだから、
その心配はいらないと思うのだけど。
製造物責任というのがつきまとってくるのかね。
それと節があったりして圧搾途中で止まり負荷がかかると、
自宅のブレーカーが落ちてしまうのが厄介だった。
そんなこんなで、オイル漏れなどもあって、
実稼働は2シーズンあまりだった。
エンジン式薪割り機
電源のないところでは、エンジン式薪割り機を使うしかないですね。
昔は50万くらいだったのが、
ちかごろでは中国製がでまわり安くなってきて20万円台で買えるようになった。
油圧式で破砕力は大きいが、スピードが遅いのがたまにきず。
ところが、機械式というのが出てきて、どんどんスピードが速くなってきている。
サイクルタイム(往復時間)4秒というものだ。
これなら古タイヤを使った手割りと競争できる。
ここいらが買い時だろうか。
近々購入を目論んでいるが、
その時は、ここでレビューを紹介するつもりです。
手動式薪割り機
エコな薪割り機ですね。
量が少なければこれもいいかもね。
【ミナトワークス 手動式油圧薪割り機 Ls-12t】
手動で油圧シリンダーに圧をかけて割るタイプ。
【ミナト 手動薪割り機 ハンドスプリッター LSA-01】
斧の刃先が固定されていているので、女性や子供でも安全に薪割りできますね。
玉切りにチェンソー
薪作りに欠かせない道具と言っていいでしょう。
とても危険を伴う道具で、大怪我することもあるので、
使用方法など説明書以外でもネットなどで事前に勉強しておきたいものです。
講習会も各地で開かれていますので、
参加して基本を学び、自己流は捨てて、安全に作業しましょう。
電動チェンソー
住宅地で玉切りするのなら、
近所に騒音の迷惑がかからないよう配慮しなければなりません。
電動であれば、騒音は最小限に抑えることができます。
エンジン式に比べると、
馬力と回転数に劣るので切断効率は悪いが仕方ないでしょうね。
エンジンチェンソー
最初に購入したのは、ホームセンターで2万円くらいのものだった。
故障した時に、
修理屋さんに持ち込んだらあまりいい顔はされなかったので、
その店で中古品を買ったのが2台目。
2年ほど使ったがそれもエンジンが焼き付いてしまって
修理代より新品を買った方が安いといわれて、
ハスクの廉価版モデルの137をしばらく使った。
エアクリーナーの蓋を止めるビスが、
振動で自然とゆるんでとれて無くなってしまったりしたが、
だましだまし使った。
まだ動くが親戚の甥っ子にあげて今はここにない。
商売で薪を大量に作るようになると、
廉価版では物足りなくなりプロ用が欲しくなる。
4台目はヤフオクで名機といわれた【ハスクの246XPG】を落札した。
ハスクでは型番にXPがついているのがプロ仕様である。
3台目のハスク137に比べて持ち手に振動が伝わりにくく、
翌日、右手がしびれているということはなかった。
思えば 白蝋病(はくろうびょう)の一歩手前だったのかもしれない。
いい感じのエンジン音で馬力もあるが、
今でている同クラスの排気量のチェンソーに比べると重いので、
あまり出番はない。
【ハスク339XP】
2016年3月14日ヤフオクにて¥45,500で落札した。
▼ヤフオクでチェンソー落札
軽量で馬力があって、玉切り作業にはちょうどいい。
中古品は故障の頻度も多いのは覚悟しなければならない。
▼ハスク339xpのコイル交換
バーを締め付けるボルトをあまりにも強く締め付けてしまったためボルトが欠けてしまった。
▼ハスク339xpのバーボルトがとれた
この機種に限って構造が特殊で分解修理が難しい。
ジャンク品を落札して
部品を取っ修理しようと
ウォッチリストに入れて監視しているが、
なかなか出回らない。
【MS261C- M】
2018年5月18日地元のスチール販売店にて新品を購入。¥136,944(税込み)
これが現在のメイン機種である。
▼スチールのチェンソーMS261Cの購入体験記
チェンソーのメンテナンス道具
チェンソーは使った日には必ずメンテナンスしておきたい。
長く使うためにも。
ソーチェーンの種類によってサイズが違うので、
ヤスリやゲージもそれぞれに揃えなければいけません。
だから、逆に同じソーチェンをつけられるチェンソーを選べば、
道具の種類を少なく抑えることができるんだね。
運搬
山から原木を運んだり、
土場から玉切り材とか加工した薪を運ぶのに、
トラックがあればなあとよく思います。
でも、そこまで金をかけるわけにはいかないし・・・
軽トラ
薪を大量に作るようになると、
軽トラックが欲しくなります。
薪を積んだりして荒っぽく使うので中古で充分です。
僕は、10万円のスズキのキャリーを10年間乗りつぶして、
2台目は32万円で買ったスバルのサンバーを10年以上乗り継いでいます。
タイヤは通常出回っているのは6プラのものですが、
それより耐加重の大きい8プラのタイヤにして乗っています。
価格は2割くらい高く、乗り心地も硬くてよくはないけど、
1トン近くの原木を積んで運搬できました。
見つかったら積載オーバーで捕まってしまうけど、
田舎道しか走らないのでまだ捕まったことはない。
2往復のところを1往復で済むのでやめられないのだ。
▼この本がとても参考になりました。おススメです。
薪置き場と保管方法
薪の品質管理が、
薪ストーブの性能を引き出すうえで重要になってきます。
できることなら、敷地内に、薪小屋が欲しいです。
以下に、薪棚とか薪小屋の作り方についてと、
どんな場所に作って保管すればよいのかについて、
自身の経験を踏まえてレクチャーしよう。
薪棚・薪小屋
2シーズン分の薪をストックできれば、
1年以上乾燥させた薪を使うことができるよね。
そのため敷地に余裕がある場合は、
薪棚を作りたい。
大工さんに頼むほどでもないし、
薪を自力で集めようとするくらいの人だったら、
DIYもいけるでしょう。
DIY・作り方
木材を使うやりかたと、
単管パイプを使うやり方があります。
木材を使う方法は、
簡単だけど耐久性に不安があります。
強度的にも経済的にもツーバイ材を使うのが、
おススメです。
仕上げにペンキを塗らなくてもいいような、
あらかじめ防腐処理が施されたツーバイ材もあります。
単管パイプを使う方法は、
材料費は木材に比べて高く難易度もちょい高いですが、
丈夫で長持ちします。
一長一短ですが、僕は単管パイプで作りました。
材料は全てホームセンターで揃う。
こんな時にも軽トラックがあると便利だね。
薪小屋の基礎の作り方
水分を含んだ薪を積むとかなりの重量となります。
広葉樹であればなおさらです。
不同沈下しないようにするために、
基礎下をしっかり固めておく必要があります。
また、薪を積んでいない空っぽになる期間もできますが、
その時に台風などの強風にあおられて
屋根ごと持っていかれないよう
地盤としっかりと一体化させておきたい。
木造住宅の束基礎を参考にして、
そこまで強固でなくても良いですが、
基礎を作りましょう。
ツーバイ材でフレームをつくる場合は、
ツーバイ用のコンクリート製束石を使うと作りやすいですよ。
僕の場合は、
地面がアスファルト舗装なので、
コンクリートブロックを置くだけにしました。
コンクリートブロックは厚さが12センチものを使うのがミソです。
というのは、
コンクリートブロックの空洞の大きさが、
ちょうど単管パイプが入る大きさで、
両端に単管パイプを通すと40センチの薪がきっちりと納まります。
ブロックの幅は39センチと決まってますから。
屋根
屋根材は、波板トタンか波板ポリカーボネートが一般的かな。
屋根下を明るくしたいかにもよりますが、
夏は波板トタンの下の方が涼しくて薪積み作業が楽です。
耐久性では波板トタンが勝りますね。
垂木に傘釘で屋根材を留めて仕上がりです。
垂木と単管パイプの連結に、
垂木クランプという製品があり納まりも良いのですが、
なにぶん高いので節約の為、僕は番線で縛りました。
これでも強度的には全く問題ありません。
薪ラック(木、単管)
中間に棚を作ると、
崩れることもなく、
効率的に取り出せるのでおススメです。
下の例は、単管パイプで作った棚ですが、
大量に積んだ薪、特に広葉樹で水分が多いとかなりの重量になりますので、
木材で棚を作る場合は、
強度的に横架材が持つよう補強が必要です。
棚を設けないで積み上げていくとこのようになります。
下から積んで、
取り出す時は上からしか取り出せないので、
乾燥期間が少ない方からしか取り出せない。
中間部分には荷崩れ防止に緩衝材として、ワイヤーメッシュを敷いています。
キット購入
それほど大量な薪は必要ない、
スペースがないという場合、
薪を積む金属製の棚のキットが通販されているので、
そちらを利用してみるのも手ですね。
アマゾンや楽天で「薪ラック」で検索すれば出てきます。
保管場所・保管方法
寒冷地で薪ストーブを主暖房とする場合、
1シーズンで最低でも2棚くらいの薪が必要となります。
乾燥されたいい状態で、
使うには薪の保管場所と積み方には気を付けてください。
風通しの良い場所
薪小屋を建る際、
選ぶべき場所を決めるポイントは、
風通しのよい場所です。
日当たりでもなく、
雨がかかりにくいでもなく、
一番重要なのは風通しのよい場所です。
洗濯物を干す場合でもわかるように、
空気の移動とともに湿気は運ばれて乾燥するのです。
雨がかかりにく、
倒れにくい場所として、
軒先に積まれているのを見かけることがあるが、
もし、
白アリ被害を受ける地域でしたら、
土台付近から侵入する恐れがあるので避けたほうが無難だろう。
その次に考慮すべきは、
シーズンオフに薪の積み込みをしやすくて、
シーズン中には薪を室内に持ち込むのに便利な
短い動線上にあるところが良いだろう。
まあこれは理想であって、
充分に広い敷地で選択肢がある場合ですけどね。
積み方
人によって薪の積み方にもこだわりがあるようです。
樹皮を下に割り面を上に向けてとか。
水分は上に蒸発していくんだから感覚的にわかりますが、
個人的にはどの向きに積んでも乾燥具合には変わりないような気がします。
それよりも、少なくても半年から1年くらいその状態ですから、
しっかりと崩れないように積むことを心がけるべきですね。
薪は乾燥の過程で少なからず動きます。
ちょっとづつですが、乾燥で縮みます。
均等に縮めば問題はないが、だいたいは不均等に縮むので傾きます。
始めの半年間に大きく傾くので、それを過ぎたら、まぁ安心ですけど。
失敗談ですが、
30センチの薪を2列に高さ2メートル長さ4メートルくらい積んだことがあります。
5月末には積み終わって
自分でも真っすぐ積めたと安心していたんですけど、
2か月後のお昼ころ、
なんの前触れもなく、音を立てて崩れ落ちてきまいました。
たまたま離れたところで薪割り作業をしていたので、大丈夫でしたが、
もし近くで作業していたら、
薪で生き埋めになっていたかもしれないと思うとゾッとします。
薪積みの高さは
胸高120~130センチくらいにしておいたほうが無難ですね。
崩れた薪を積みなおす時、
中間の高さで縁切できるように、
緩衝材を入れました。
なるべく費用を抑えたかったので、
ホームセンターでワイヤーメッシュを買ってきて敷きました。
畳み1枚分の大きさで480円くらいだったかな。
これを中間部分に敷くようになってからは、
薪崩れ事故は発生していません。
一番いいのは、中間の高さに棚を設けることですね。
下から積んでいけば、取り出すときに、
より一層乾燥が進んでいる下の方から薪を取り出せるからですよ。
これが中間に棚をつくるメリットです。
薪小屋まで手が回らず、
とりあえず野積みしておきたいという事もあるでしょう。
そういう時は、
土台部分は、薪と地面がくっついて湿気を吸わないように、
なにかしら細工をして空間を開けます。
積み方は、
両サイドを井桁状に積み上げ側圧で押されても崩れないようにして、
その間に薪をいれていきます。
井桁状に積み上げることが、
柱の役目をするわけですね。
長期間にわたり保管したい場合は、
この上に、波トタン板を乗せて屋根代わりにして、
強風で吹き飛ばないように古タイヤでも重しに乗せて置いたら十分でしょう。
薪を購入
薪の準備が間に合わず、
乾燥薪が使えない、そ
んな緊急時には購入するしかないですね。
実際、厳冬期の2月ころになって、
販売店に問い合わせるケースが多いです。
燃料店
昭和30年代までは、
○○燃料店というのが街中にあって、
木炭や豆炭や薪を買うことができました。
しかし、燃料革命による灯油の出現によって、
駆逐されてしまい、令和の今となっては見る影もありません。
ホームセンター
燃料店に代わって、
何でも屋のホームセンターでは、
シーズンになると束薪を売っています。
コ〇リでは、
ナラ薪45センチ1束を508円(税込み)で販売していました。
コッソリと重さを測ってみたら8キロありました。
キロ当たり64円ってとこですね。
また、ホー〇ックでは、
ビニールネットに入れられた350キロの広葉樹薪が、
18,480円(税込み)で販売されていました。
もし、軽トラを持っていない人でも、
このホームセンターでは1時間無料買い出しのサービスが使えます。
積み込みは、
パレットごとフォークリフトで軽トラの荷台に積んでもらって、
自宅に行って、薪をバラバラに手おろしして、
軽トラとパレットを返却するという流れですね。
なかなかいいアイディアだと思います。
購入した人の話では、
中の方が湿ってカビていた、
安かろう悪かろうだった、と言ってました。
ネットで囲っていても中まで風が通らないのでしょうね。
通販
手軽に注文して、
入手できるのがネットショップの通販ですね。
その分、値段的には一番高くつきます。
僕はネットショップで売る方もやっていますが、
送料と段ボール代がバカになりません。
一時期は、
西濃運輸で薪を段ボールに20kgまでの詰めた商品を、
全国一律600円(税別)というのがあって、
お手頃値段で薪を提供できましたが、
5年経過した今では、倍以上の値段になっています。
運送料値上げのしわ寄せは
全て商品代に転嫁されています。
薪は単価が安い割に重量があってガサばるため、
もともと通販向きの商品ではないのです。
原木で買う
薪になる手前の、
原木の状態で購入できれば、
玉切り・薪割り・薪積み乾燥を自分ですることで、
その労力の分だけ安くなります。
トラックが入ってきて荷下ろしできる十分なスペースがあり、
チェンソーを使っても、
薪を割っても、
騒音で近所に迷惑をかけることがなければの話ですが。
原木の問合せは、
地元の森林組合やそれを束ねる県森林組合連合会にしてみるといいでしょう。
僕は、県森林組合連合会のホームページでナラの原木販売をしているのをみつけて、
利用していました。
それでも、灯油より若干安いかなという感じですね。
薪をタダで調達する方法
薪をタダで合法的に手に入れるには、
普段から薪のことを気にかけていれば、
自然に情報は入ってくるものです。
ただし、原木はタダだったとしても、
薪にするまでには、
薪割り道具や運搬作業などの経費は必ず掛かります。
山林保全ボランティアで活動する
イメージとしては、
手弁当で山に入って間伐作業や片づけを手伝ったり、
間伐材を玉切りして割って薪にする、
その作業のお礼の代わりに薪をもらうという感じでしょうかね。
僕は、シイタケのホダ木生産をしている人と知り合いになって、
山でナラの木を一輪車で運んだり、
ホダ木に植菌(コマ打ち)作業を手伝って、
その代わりに、
ホダ木にならない部分の太すぎる幹とか、
細すぎる枝の部分をもらいました。
本来、山に捨て置きするものですから、
両者にとってメリットのあるwinwinな取引となります。
いざそのような事業をしているボランティア団体は
探してもなかなか見つからないものです。
ボランティア団体とはちょっと違いますが、
NPO法人(特定非営利活動法人)として
森の保全に係る活動をしている団体はあります。
例えば、岩手県遠野市に、
遠野エコネット があります。
こちらでは、会員になって作業をすると、薪をもらえるみたいですね。
河川を管理している役所に問い合せる
今まで3回くらい地元の新聞に、
掲載されました。
日頃アンテナを張っていないと気付かないような小さな記事でしたけど。
一つは、一級河川の北上川を管理している国交省の河川事務所で
河川敷の樹木を無償提供するというもの。
大雨で流された大木がぶつかって橋脚が壊されることを
未然に防ぐ目的で募集がかけられていた。
それまでは入札で業者にお金をはらって焼却処分していたものを、
薪を欲しがっている人に無償提供しようという企画である。
近頃の薪ストーブブームに乗って
この企画は大成功だったみたいで、
僕が新聞記事が出た3日後に申し込もうと電話をしたら、
もうすでに予定数を満たして締め切られた後だった。
すぐに新聞記事をみて電話しなかったのは、
下見をしてどのような樹木かを確認したかったため。
広葉樹ではあったが、
それほど欲しい樹種ではなかったので、
それほど悔しくもなかったが。
もう一つは、ダムを管理しているこれも国交省の事務所が募集していたもの。
ダムでは毎年大雪で倒されて滑り落ちた木が
流木となってダム湖面に溜まってしまうので
回収しなければいけない。
以前はこれも業者に頼んで焼却処分していたらしいが、
一般に提供するようにしたもの。
電話で問い合せたところ、
薪販売目的の業者はダメとか、
自家消費に限るとか規制はあったものの、
まだ流木はあるということだったので、
軽トラで駆けつけてみた。
だが、残り物はやっぱりそれなりのもので、
薪に加工するのが面倒なものばかり、
職員の方が同行案内してくれたので、
いらないともいえず、
軽トラの荷台にくずみたいな流木を半分くらい積んで帰ってきた。
農園に声をかける
果樹園では毎年、剪定をしているので聞いてみる、
といってもね、
いきなり見ず知らずの果樹農家へ飛び込んでいくのは
勇気もいるし現実的じゃぁありません。
もしコネがある場合は積極的に聞いてみましょう。
なにせ相手にとってもこちらにとっても
いいことなのだから。
でも、最近は薪ストーブ愛好家が増えたらしく、
もらわれ先が決まっているケースもちらほら出てきた。
僕の場合は、
同級生の実家がリンゴ農家だったのを思い出し、
数十年ぶりに同級会で会った時に
その話題を出したら、二つ返事でOKをもらった。
どうせ剪定した木は集めて畑で焼却するだけなので、
かえって有り難いことだと言われた。
それからは毎年、
春分の日あたりに
「取りに来てください」
と電話がはいる。
お礼に菓子折りを持っていくのだが、
逆にたくさんのリンゴをもらったりするので恐縮している。
造園業者から伐採木をもらう
街路樹の剪定木とか声をかければもらえそうですが、
いい返事はなかなかもらえません。
公共工事などは、あらかじめ入札内容に処分費とか計上しているので、
業者の現場担当者の一存できめられないのかな?
めんどくせー。
民間工事でも
最近では造園屋さんも焼却場でお金を払って処分するより、
薪に加工して販売した方が儲かるってことがわかったらしく、
タダで譲ってもらえる可能性は低くなってきているのが現状だ。
まとめ
どうでしたか?
薪の調達は、案ずるより産むがやすしです。
行動すれば、薪は得られるでしょう。
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コメント
分かりやすい記事で、近隣の県に住んでいたらぜひ薪を買わせて頂きたいと思いました。これからのんびり他の記事も読んでみます!