効率的に原木を玉切りできる方法とは?

薪の調達

薪作りで、避けては通れないのが玉切り作業だ。
チェンソーで原木を薪にする長さに切ることをいう。
単純で重労働でおもしろくないこの作業を、
楽しみに変えてくれるものはないだろうか?

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ティンバージャックとは?

欧米で開発された商品。
薪作り文化は、北欧が歴史が深くて発達している。

原木をテコの原理で浮かせた状態で、玉切りする道具である。

ティンバージャックの使い方

作業する地面は傾斜のない安定した硬い状態が好ましい。

軟らかいと不同沈下を起こし傾いて倒れる危険性がある。

玉切りする位置をマーキングし、
干渉しない位置にセットする。

爪が原木に食い込むように
ハンマーでたたいた。

黒いゴムグリップをもって、引き倒すようにする。

これはナラの2m物の原木で
何の問題もなく使用できたが、
これより大きな大木を起こそうとしたら、
中空スチールの柄がまがってしまったという人がいた。

許容範囲なるものはカタログに表示されていない。

ティンバージャックの購入は?

2012年の円高の時に、アメリカアマゾンから並行輸入で手に入れた。

今でも40ドル程度で売られているみたいだね。

日本のネット販売と違って包装の破れとかはあまり気にしてはいられない。

中身がきちんと揃っていれば良しとしよう。

どうせ外で乱暴に扱われるものだからと割り切っていればいいが、
made in チャイナ の粗雑な造りだった。

スマートホルダーとは?

チェンソーでの玉切り作業は中腰の姿勢になることがおおく、
長時間やるのはしんどい。

地面を伐らないようにと
原木を転がしながらチェンソーを進めていくと
刃がはさまってとれなくなることもある。

そのような悩みを一気に解決してくれる
玉切り用の治具は無いものか
とネットで探していてやっと見つけた。

既に欧米で商品化されていた。

スマートホルダーの使い方

直径20センチくらい長さ2メートルくらいの原木まで対応できそうだ。

1本づつセットするのが面倒だが、セットしてしまえば、
中腰ではなく楽な姿勢で作業できて、
空中切断できるので、
刃が途中ではさまる危険性もない。

リンゴの原木など
グニャグニャ曲がっているのも切りやすい。

スマートホルダーの購入は?

これもアメリカからの並行輸入で手に入れた。
商品代金より送料が高かったと記憶している。

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治具なしの玉切り方法は?

大小さまざまな径を玉切りする手っ取り早い方法は、
原木を転がしながら切る方法だろう。

僕が仕入れている原木の長さは120センチである。

ティンバージャックを使うには短いし、
スマートホルダーは太い原木は対応できない。
だから中腰姿勢はきついけど我慢して作業する。

最終的にたどり着いた玉切り方法

僕は30センチと40センチの2種類の薪を作っている。

無駄なくどちらの寸法にも対応できる原木の長さは、
最小公倍数の120センチとなる。

原木を山から軽トラで運んでくるときも
荷台幅にちょうどいい具合におさまる。

だから120センチの長さでオーダーして仕入れている。

これを伐る時、
直径15センチくらいで長さ2メートルくらいの杉の間伐材3本を用意する。

その端部には、
ズレ止めに「くの字型の」切れ込みをあらかじめ入れておく。

その3本を原木を山積みしたところに敷く。

原木をトビ口で端部まで転がしてきて固定して切る。

これが年間20トン分の玉切りをしている最終的にたどり着いた答えだ。

小枝をまとめて切そろえる治具を作った

小枝は自宅の庭で大型の丸鋸台で一本ずつ切っていたが、
全部、土場で玉切りにした方が効率的じゃないかと考え、
それように玉切り台を自作した。

120センチの小枝に2か所切れ目を入れて40センチにする台。

下に敷いた太目の原木には、
チェンソーで穴をくりぬき小枝を差し込む。

位置がずれないように
車止めみたいなものを作り差し込んで固定する。

土台の補強と刃こぼれ防止のために、
その上にまた3本の原木を敷く。

小枝を積んだら、
チェンソーの刃を入れた時に暴れないように、
荷締めバンドで固定する。
黄緑色のやつ。

上から下まで一気に刃を下ろしていく。
これを2回、端部の長さを揃える為にもう一回で
一工程が終了する。

それなりに準備はかかるが、
トータル的には時間短縮している。

荷締めバンドの金具が荷重に耐えきれなくて、
はじけ飛んでしまった。
次回はもっとガッチリしたバンドを探しておこう。

上に積まれた薪は暴れて危険なのでバンドは必須である。

まとめ

玉切り作業は単純な作業の繰り返しで重労働である。
お金をかけずに知恵をしぼって
効率を求めるのも楽しみのひとつだ。

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